ちゅうのふらふら人生

大人ニキビに悩んでいます。敏感肌でもあります。主に海外スキンケアコスメについてレビューします。ふらふら生きているけど、楽しいです。ときどきヨーロッパ。主に雪国。

「皮膚科に行っても治らない?」【診察・塗り薬・飲み薬】ダラシン・デュアック・べピオゲル【レビュー】抗生物質・ビタミン剤・漢方ニキビ・敏感肌の皮膚科 体験

10代の思春期ニキビが落ち着いたと思ったら、20代後半ごろからまたまた現れるニキビ。

昔は、はたち過ぎたら「ニキビ」ではなく「吹き出物」と呼んでいたそうですが

最近では「大人ニキビ」という言葉をよく見かけます。

そんな大人ニキビに悩む方向けの記事です。

 

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最近では、ニキビで皮膚科を受診するということも一般的になってきました。

皮膚科のホームページなどでも、ニキビができるメカニズムや原因などを紹介しており、ニキビ治療に積極的なお医者さんも増えてきたようです。

 

本記事は、大人ニキビで皮膚科を受診した際の

よくあるやり取りやニキビ治療について解説します。

 

なかなか治療の効果が出ず、何か所も皮膚科を回った筆者の体験をまとめました。

 

 

思春期ニキビとの戦い

もともと、オイリーな肌質で10代の頃もニキビに悩んでいました。

特におでこ、鼻の周りは遠目でわかるほどテカテカしており、毛穴も大きく目立っていました。

肌もあまり強くなく、1日外にいて紫外線を浴びると顔中に数えきれないほどのニキビができてしまい、お医者さんに通ったこともあります。

 

大学に入学した頃、中高生の頃に比べるとだいぶニキビは落ち着きました。

部活などもなくなり、あまり紫外線も浴びなくなったことも、ニキビが落ち着いた理由かも知れません。

それから28歳まで、ポツポツと定期的にニキビはできていましたが、顔中が真っ赤になっていた思春期のことを思えばかなり良くなっており、お化粧も覚えてコンシーラーやファンデーションでカバーできる程度でした。

 

大人ニキビ、大量発生!

28歳、気が付いたら

・あご

・頬

・鼻の周り

・鼻筋

に大量にニキビができていました。

どれもとても大きく、赤く炎症しているニキビで、必ずと言っていいほど最後は黄色のニキビになり、膿んでしまいます。

 

とにかく目立つし、もうメイクでも隠し切れないレベル。

地元に帰った際、家族や知り合いから

「どうしたの?」「なにかあった?」と心配されるほど。

 

確かに、心当たりはありました。

その頃、ちょうど仕事もプライベートも上手くいっておらず、結婚を話し合っていた彼氏とも別れてしまった直後でした。

毎日を過ごすことで精いっぱいで、自分の顔中にニキビができていることもあまり自覚していなかったようです。

これをきっかけに、新しい出会いのためにも本気でニキビを治そうと皮膚科に通い始めました。

 

皮膚科でのニキビ治療

まず、ニキビ治療専用の皮膚科などではなく、普通の町のお医者さんでのニキビ治療の診察は、

ほとんどがちょっと顔を見て終わり。

親身になってくれるお医者さんは、原因を探ろうと

「最近、寝れている?」「ストレスがある?」「栄養とってる?」と質問してきますが、

ほとんどのお医者さんではそんな質問タイムもありません。

原因は1つだけではなく、いろいろな要因が重なっているので特定するのが難しく、そんな時間があるなら治療をどんどん試したほうがいいと考えている人が多いのかなと思います。

そもそも、原因が「ストレス」だったとして、

「できるだけストレスをためないように」

とか言われてもそんなことできたらとっくにやってますもん。

 

ときどき、

「ピル飲んでるのやめた?」

と聞いてくるお医者さんがいます。

これは、海外では必ず聞かれること。

ピル(経口避妊薬)を飲んでいると女性ホルモンのバランスが整い、ニキビができにくい肌と関係していることがあります。

妊娠を考えだした女性がピルの服薬を止めたとたん、ニキビが大量発生した、というのは、ピルが普及している海外ではよく聞く話です。

 

普通の皮膚科での治療は、主に「処方される薬の使用で様子を見る」というもの。

処方される薬は、

・外用薬

・内服薬

があります。

 

外用薬とは、ニキビ治療の場合、肌に直接塗る「塗り薬」です。

できてしまったニキビを治すために処方されます。

軽度から重度の炎症をともなうニキビには、よく抗生物質の塗り薬が処方されます。

 

また、ひどいニキビには体内からも働きかけるために内服薬を使用します。

抗菌作用や抗炎症作用のある薬が処方されます。こちらも、主に抗生物質の内服になります。

また、ビタミン剤を処方してくれる皮膚科もあります。

さらに、炎症ニキビが落ち着いてくると、ニキビができにくい肌にするため漢方が処方されることもよくあります。

 

外用薬(塗り薬)

私が処方され、使用したことがあるのは

・ダラシンTゲル1%

・デュアック配合ゲル

・ベピオゲル

の3種類。

ダラシンは、塗り薬タイプの抗生物質。

デュアックとべピオは、どちらも過酸化ベンゾイル製剤のもので、日本では比較的新しいお薬です。欧米では、以前からニキビ治療のスタンダードです。

 

ダラシンTゲル1%

塗り薬タイプの抗生物質。

細菌の増殖を防ぐお薬で、アクネ菌に対して抗菌作用を発揮します。

副作用もほとんどなく、ニキビで皮膚科にかかるとよく処方されます。

思春期ニキビで皮膚科にかかったときも、よく処方されていました。

 

▼使用感

真っ赤に炎症しているニキビに塗ると、痛痒い感じがします。

時間が経つと痛みも薄れてきますが、不快でちょっとイライラしてしまう。

しかし、敏感肌な私でもニキビが悪化することなく、使い続けることができていました。

初めてこのゲルを使い始めた頃は、「効いてる!」という実感があったのですが、

頻繁に使い続けていると、段々と効かなくなっていく…。

それもそのはず、ダラシンTゲルは抗生物質のため、頻繁に使い続けていると耐性菌ができてしまい初期の頃のようには効かなくなってきてしまうことがあるそうです。

 

思春期の頃からしょっちゅうこのゲルに頼っていた私には、あまり効かなくなってきてしまいました…。

 

過酸化ベンゾイル製剤(デュアック配合ゲル・ベピオゲル)

抗生物質の長期使用という問題を解決すべく、海外では一足早く

広くニキビ治療に使われるようになったのがこの過酸化ベンゾイル製剤系の塗り薬。

抗生物質のように抗菌作用もあり、さらに皮膚の角層の剥離(ピーリング)を促すため、毛穴に直接働きかけることができるお薬です。

皮膚のターンオーバーも促すため、ニキビ跡にも効果が期待できます。

 

▼使用感

まず、結果的にこのお薬、私の敏感肌には合いませんでした。

ニキビだけではなく、ゲルが触れてしまった健康な肌まで真っ赤に炎症し、熱をもち、軽い水ぶくれができてしまい

最終的にはステロイド剤を使用しなければならないほど肌荒れを起こしました。

処方された方で、自分の肌が敏感だと自覚のある方は

必ずパッチテストを行ってから使用することをお勧めします。

2週間ほど日常生活もままならないほど痛痒く、本当につらい思いをしました。

赤みがひくまでには、1カ月ほどかかりました…。

使用できる方にとっては、抗生物質に代わりニキビ治療に効果があるお薬で、日本だけでなく海外でも一般的に広く使用されていますが

私の肌には残念ながら合いませんでした。

それから、皮膚科にかかる際は必ずこの薬剤で肌荒れを起こしたことをお医者さんに伝えています。

 

内服薬(飲み薬)

内服薬では、

・ミノマイシン(抗生物質)

・クラリシッド錠(抗生物質)

・カロナール錠(抗生物質)

・シナール配合錠(ビタミンC+パントテン酸)

・フラビタン錠(ビタミンB2)

・ピドキサール錠(ビタミンB6)

・清上防風湯 セイジョウボウフウトウ 58(漢方)

をいままでに使用してきました。

 

抗生物質(ミノマイシン・クラリシッド錠・カロナール錠)

体の中から炎症をおさえようと、抗生物質が処方されます。

なかなか治らないニキビが長期間あると、最終的に傷になり、クレーターと呼ばれる肌のボコボコにつながります。

こうなると自力ではもうどうにもならず、レーザーなど限られた治療方法しかないため

ニキビができてしまった際は、なんとか早く治さなければなりません。

抗生物質が処方される際は、たいていガスロンN錠など、胃の粘膜を保護するお薬を一緒に処方されます。

特に、ミノマイシンは繰り返しできるニキビ・炎症ニキビに効果的で、ニキビ治療で頻繁に処方されます。

たしかに、よく効きますが処方されたお薬を飲み切って内服をやめると、またニキビができることもありました。

長期間抗生物質を飲み続けるのも身体に悪いので、根本的な解決にはなりません。

 

ビタミン剤(ビタミンC+パントテン酸・ビタミンB2・ビタミンB6)

ビタミン剤を処方してくれる皮膚科もあります。

いろいろ皮膚科を回った経験からいうと、どちらかというとビタミン剤を処方してくれる皮膚科は珍しいほうかな…?

ビタミンCは、コラーゲンの構築に欠かせません。また、抗酸化作用もあり、健康な体にはとても重要。

パントテン酸は、ビタミンBの仲間。コレステロール、免疫抗体、ホルモン合成に関わっています。

ビタミンB2ビタミンB6も同じく代謝に関わり、皮膚の再生や免疫機能に関与しています。

ビタミンCもビタミンBも、水溶性のビタミンであるため、基本的には不要なものは尿中に排出されるので、安心して服薬できます。

風邪もひきにくくなるし、一石二鳥! 

 

お医者さんで処方されなくても、ビタミン剤はそんなに高くなく買うことができます。

 

ビタミンC

 

ビタミンBは、パントテン酸、ビタミンB2、ビタミンB6はもちろん、きれいな肌の維持に重要なビタミンB群が8種類も含まれているこちらがおすすめ。

 

漢方

清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)という、ツムラの58番を処方されたことが何度もあります。

炎症をともなう赤ニキビによく処方されます。

長期的に服用しなければ効果が出ないそうで、私はよく1か月分どーんと処方されていました。

できてしまっているニキビには抗生物質で治療を試みますが、漢方では

「ニキビができにくい肌質に改善する」といった目的で使用されています。

ただ、このお薬漢方というだけあって苦くて飲みにくいです。

毎回、ちょっと「うえっ」てなってしまう…。

ずぼらな私は、ついつい飲み忘れてしまうことが多かったです…。

 

市販で買える漢方エキス錠もあります。

こちらは錠剤なので、飲み続けることができています。

 

まとめ

今回は、ニキビ治療でよくあるお薬について解説しました。

ニキビができると、外に出るのもおっくうになり、ストレスがたまります。

そのストレスのせいでなかなかニキビが治らないという悪循環に。

一人で抱え込まず、お医者さんに相談してみるのもよいと思います。

ただし、専門的なところではない限り、なかなか親身にニキビ治療に向き合ってくれるお医者さんがいないのが難しいところ。

さらに、私のように敏感肌の人は根本的な治療ができにくいため長期戦となります。

この記事が何かの参考になればさいわいです!

 

※お薬の使用は必ず医師と相談し、使用上の注意をよく読み、用法用量を守って正しく使用しましょう。

 

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